まるで昔から住んでいた家のよう

岸和田スタジオ様
拝啓　初秋の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、早いものでこの家に住みはじめて、６ヶ月が経とうとしています。
引越してきたころは散らかり放題で、生活に慣れるまでしばらくかかるだろうと心配していましたが、流石に設計段階から関わってきた家だけに、生活動線がしっかり身についていました。
まるで昔から住んでいた家のように動きやすく、光の入り具合や風通しも良好で、とても快適に暮らせています。

私たち夫婦が岸和田スタジオさんを知ったのは、りんくうイオンでの「未来をのぞく住宅展」でした。その頃の私は、家はハウスメーカーで建てるものだと思っていたので、「建築家と建てる家」というものにとても興味を持ちました。その後、スタジオ主催のいくつかのセミナーに参加するなかで、中村先生と出会うことができました。本当は、この段階であと１年くらい資金を貯めてから、アクションを起こそうと思っていたのですが、中島マネージャーがとっても良い条件の土地を見つけてくださったので、トントン拍子でプランニングコースへ進みました。とても良い出会いに恵まれた日々だったと思います。

プランニングコース→実施設計→施工→完成と進む中で、本当にいろんなことがありました。楽しいこと、不安なこと、考えること・・・いろんな苦労をしながら家を完成させるのは、ハウスメーカーではなかなか経験できないことだと思います。お陰で、いろんなエピソードが詰まった愛すべき我が家を完成できたと思います。本当に良い経験をさせていただきました。

上棟式のときに、「みんなに愛される家」でありたいとの願いを込めました。この家に訪れた人や隣人はもちろん、設計から施工まで携わっていただいた岸和田スタジオさんや中村伸二・建築研究所のスタッフに皆様にとっても、愛すべき家であれば幸いです。私たち家族も、いつまでも「みんなに愛される家」であり続けるように、成長していきたいと思います。

今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

敬具
平成１９年９月１日